土地活用の種類
土地活用の種類と特徴
一口に「土地活用」と言っても、さまざまな種類があります。それぞれ収益性も違い、リスクも異なります。
したがって、短期間のうちに多額の現金を得たい場合と、長期的に安定的な収入を得たい場合では採るべき活用方法は当然変わります。活用方法によっては、多額の借入を起こす必要があるものもありますが、それに耐えうる財産状況でなければ実施するべきではありません。
また、それぞれの活用方法には、土地の立地条件や周辺環境によって「向き不向き」もあります。
現在の財産状況(土地以外も含む)から今、対応すべき課題を明確化し、同時に、活用する土地の特徴を見極めた上で、最適な活用方法を選択することが大切となります。
主な土地活用の種類
1.土地売却
不動産会社と媒介契約を締結し、不動産会社が購入者を探します。そこで見つかった購入者に、土地を売却します。
場合によっては、不動産会社自身が購入者となることもあります。
2.等価交換
土地に建物を建てた上で売却します。お客様は土地を手離す代わりに新たに建った建物を取得します。
少し詳しく説明いたします。オーナー様は土地を、買主(ディベロッパー)が建築に必要な資金をそれぞれ出資し、オーナー様は出資した土地評価額に相当する建物の持分(区分所有権)を取得します。有効活用できる土地を持ちながら、大きなリスクを抱えるのが不安という場合に適しています。
3.駐車場経営
土地を駐車場として賃貸します。
通常の青空駐車場としてはもちろん、条件によっては多様な設備を備えた立体駐車場も有望です。
駐車場経営は少ない初期投資で始められ、平面式なら転用や更地への復帰も簡単に出来ます。気軽でリスクも少ないでしょう。
4.定期借地
50年以上の期間を設定して土地を貸し、地代は最初に一括して受け取ります。
借地契約期間が満了すれば土地は必ず戻ってきますので、所有権を維持したまま、まとまった資金を手に入れることができます。
長期間に渡って土地の転用が出来ないことが特徴として挙げられます。
5.不動産投資・経営
土地にアパートやマンションを建て、賃貸住宅として入居者に貸します。
税制面でのメリットが大きく、また、賃貸住宅需要は根強いため、活用方法の主流となっていますが、空室リスクにも配慮が必要です。
マンション経営は収益が高い分、費やす労力も多く、綿密な事業計画や確実な管理体制が必要です。空室リスクなど頭の痛い課題もありますが、軌道に乗りさえすれば高収益が得られる点が魅力となります。