かつて高度経済成長を遂げた日本においては、土地は保有しているだけで意味がありました。確実な値上がりが見込め、将来的に多額の現金収入をもたらす可能性が非常に高かったからです。
しかし今や、「バブルの崩壊」と共に「土地の長期保有」神話は崩壊してしまいました。保有だけしていても、土地の値段が下がり続ける可能性があり、その一方で、土地を持っていることで発生する「費用」が存在します。固定資産税や都市計画税が毎年かかりますし、さらには将来の相続税も心配しなければなりません。
土地は持っているだけでは価値がありません。「資産」として有効に活用してこそ生きてくるものです。
ひと口に土地活用といっても、さまざまな方法があります。当然、収益性やリスク、メリット・デメリットもそれぞれ異なり、たとえば、短期間に多額の収益を上げたい場合と、長期的に安定した収益を確保したい場合とではとるべき方法も変わってきます。
しかし、適した方法だからといって、多額の投資を必要とするものであれば、それに耐えうる財産がなければならないでしょう。
また、たとえば、交通量の多い狭小地であれば、マンションを建てるよりは駐車場にした方が有益であるといったように、土地には立地条件や周辺環境により、適した活用方法があります。
つまり、土地以外も含めた現在の財産状況から今の課題を明確化し、手持ちの土地の特徴を把握した上でベストな活用方法を見極めることが肝要です。
では、土地活用の種類にて説明した活用方法のメリットとデメリットを紹介していきます。