経営リスクについて

老人ホーム経営は、一般の賃貸住宅と比べてリスクが少ないという点もお伝えしておきます。
不動産経営全般の共通リスクとしては、空室リスク、家賃滞納リスク、事故リスク、火災、地震、金利の変動、損害賠償などが挙げられます。
その中でも大きなリスクとなるのは、下記の3つとなります。

①【空室リスク】 ②【家賃滞納リスク】 ③【事故リスク】

しかし、不動産投資は、外部環境に左右されやすい他の投資と違って、大部分のリスクに対処法が存在します。
そして、老人ホーム経営では他の賃貸住宅と異なり、その3大リスクに対しても起こる可能性は非常に低いのです。

空室リスクが起きない理由

高齢者住宅の需要は非常に多く、また、一般的な賃貸住宅と比べると競合となる施設が少ないということが言えます。
もう一つは、弊社の物件では入居者の募集はすべて弊社が行いますので、募集に関する費用はかかりません。万一空室が出た場合にも直ぐに募集をかけますので、入居者待ちの期間も最小限に抑えることができます。

家賃滞納リスクが起きない理由

高齢者からの賃料の支払いは、ほぼ年金や公的な資金の振込口座からの引落しとなります。そのため、通常の賃貸住宅、特に単身者向けのマンションやアパートのように、失業によって収入が途絶えたり、忙しくて口座への入金や振込を、うっかり忘れたりという心配は回避されます。この家賃回収のスキームがしっかりとしているからこそ、安心して経営が可能となります。

事故リスクが起きない理由

一般の住宅にも高齢者は住んでおられます。ニュースでも高齢者の孤独死もよく取り上げられていますので、これはなかなか回避できない問題ですが、もちろん高齢者の自然死だけに限らず、様々な原因での死亡や事故は考えられます。
そういう事に直面してしまった場合、一般の賃貸住宅では改装はもちろんのこと、最悪の場合には、既存の入居者の方々にも影響がでてしまいます。小規模なアパートなどでは、入居者が一斉に退去される可能性もあります。
そしていちばんのネックは次の入居者を募集する際、今までの家賃では入居希望者が現れにくいということです。まして、この事故が自殺や他殺などによるものとなると、家賃を半額以下にしないと決まらないということもあり得ます。
そうなりますと、当初の利回りも崩れてきますし、結果として収支のバランスが崩れてしまうことにもなりかねません。もちろん、保険に加入していれば、改装費などはまかなえる部分もありますが、新規の入居者の募集にいたってはどうしようもないことになります。

その点においては、老人ホームでの自殺、他殺はまずありません。そして自然死もないのが現状です。これは家主になる方の事前質問に多いのですが、実際に自然死がないとお伝えすると驚く方が多くいらっしゃいます。

1日数回、見守りとしての居室訪問があり、これは深夜にもあります。そして、3度の食事の時にも見守りがありますので、その時点でもし体調に異変があれば、すぐに病院へ連絡し、必要に応じた対応をしますので、老人ホーム内での死亡はほぼ100%ありません。